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9月27日(土) 5日目 野宿 (文化の森総合公園)

「プチペンションやすらぎ」さんにて、お風呂に入り洗濯もし、ゆっくり休ませていただいたお陰で気分一新。
この辺りは、本当に水がおいしい。
水道水も山の湧水のような味がするので、水道水をペットボトルに詰めて出発した。
足も軽い。
今日は朝から快晴。
徳島の中心地を過ぎる予定で出発。
ペンションを出て、県道21号線を美しい鮎喰川沿いに徳島市へ向かう。
ここは、夏には徳島市内からキャンプなどに訪れる家族などが多いらしい。

しばらくすると、「おやすみなし亭」という遍路のための休憩所が見えてきた。
きれいな木造小屋の中に入ると、冷蔵庫とテーブル、そしてベンチなどが置いてあった。(ちなみにここは、宿泊禁止となっている。)
気温も高くなってきており、有難く冷蔵庫の中のお茶とテーブル上の飴をいただいた。
このような善根施設を、お遍路さんのためにボランティアで運営してくださっている地元の皆様に本当に感謝。
ありがとうございます!
ちなみに、ここで初めて「嘆きのへんろ道」と題された新聞記事を見た。
へんろ道沿いのゴミ問題について書かれた記事で、これからあらゆる遍路休憩所などで見ることになる。
実際に遍路道沿いにはゴミが多い。
お遍路さんのみが排出しているのでは決してないゴミも多いが、山道などはやはり心無い遍路が置き去りにしているのだろう。
数多い現代四国遍路の問題その1に向き合わされた初めての場所が、ここおやすみなし亭だった。

おやすみなし亭を出発し、県道を更に歩いていくといきなり県道沿いに13番札所が左手に見えた。
県道に面して山門があり、大きなお世話だが、少し情緒に欠けるお寺だな、という感想を持った。

13番札所 大日寺 20.8km
このお寺は、山門付近で休憩していた女の子のお遍路さんを見たことくらいしか印象に残っていない。
私以外で女一人のお遍路さんを見たのは、ここが初めてだった。
声をかけたかったのだが、構われたくないような雰囲気をかもし出していたので話かけなかった。
私が参拝を終らせるのと入れ替わりのような形で、その女の子は次の札所に向かって去っていった。

この辺りにはお寺が5つ密集している。次々とお寺を回ってしまうと、あまり一つ一つのお寺の印象が残らない。

14番札所 常楽寺 2.3km

この辺りの畑は、行き倒れたお遍路さんの墓やお地蔵さんなどがいたるところに残っていた。
しかも、それが畑のど真ん中に残っている場所なんてのもある。
そこだけ島のように残して、周りをキレイに耕しているのだ。
これにはビックリするのと同時に、お遍路さんを今でも大切にしてくれている徳島の人々の心を感じ、有難い気持ちで一杯になった。
道沿いにも多く残っていて、例え道に迷っても、地図がなくてもこの墓や地蔵石などを追っていれば次のお寺にたどり着けるくらいだな、と思った。

15番札所 国分寺 0.8km

16番札所へ向かう途中の国道192号線を少し曲がったところにある「いやしの里」といううどん屋が美味しいと聞いていたのだが、入ることができなかった。

16番札所 観音寺 1.8km

17番札所 井戸寺 2.8km
コンクリートが敷き詰められた味気のないお寺だった。
お大師さまが一夜にして掘られたという井戸にちなんでいる。
本堂の中で、無愛想なおばちゃんが販売していたお寺の手ぬぐいを、頭からの汗を止めるために購入した。
おばちゃんのあまりの愛想のなさに購入をやめようかと思ったが、汗が顔に流れでてくるのに辟易していたので、結局買ってしまった。

今まで少しずつ集積されていた88ヶ所霊場会に所属するお寺に対する疑問や不信感のようなものが、この辺りから私の中で具現化されるようになってきた。
遍路や参拝者、ひいては世の中全てに対する心遣いのようなものが全く感じられないお寺が多かった。
お遍路さんや参拝者の納経代やお賽銭などで、四国霊場の各寺は年間数千万から、多い場所では何十億円の収入があると言われている。
宗教団体であるため税金は払わなくてよいので、丸々収入として得ている計算になる。(親分・高野山への上納金は支出として存在するそうだ。)
だが、児童施設や動物愛護施設に寄付をするわけでもない。
地元経済や生活に還元しているわけでもない。
信者であるお遍路さんに対して、遍路道を整備する努力をしているわけでもない。
お寺の中にすら、雨の日に参拝者が使用できるような屋根付の休憩所もない。
人(や命)の痛みがわからないお寺があまりに多いのには、道中何度も悲しくなった。

だが、お寺がショボイからと言って遍路をやめる気は、もちろんない。
新しい手ぬぐいを額に結び、山門で一礼し井戸寺を出発する。
ここから、遍路道が地蔵峠越えと徳島市街を抜ける道の二つに分かれる。
人通りの多い場所を歩きたくなかったので、私は地蔵峠越えを選んだ。
地蔵院までは、アスファルトの道だった。
そこから山道のへんろ道へ入る。
この峠は、なんとなく今までの山と違って少し気味が悪かった。
特に何が違うわけでもないのだが、頂上付近が特に恐かった。
初めて少し心細いと思った。

一旦峠を抜けてしまうと、後はゆるいアスファルトの下り坂だった。
集落に入って少しすると、「八万温泉」の看板が見えてきた。
汗をかいたので、ここでお風呂に入ることにした。
受付の人の対応も優しくて、快適なお風呂だった。
風呂上りに受付の方にこの辺で野宿できる場所はないか聞いてみる。
すると、
「この先の文化の森でできますよ。
でも、若い人達がけっこう集まるんですよね。
ここでも閉店までTVでも見ながらゆっくりしてもらって、その後は駐車場でテントを張ってもらっても良いですよ。」
と、言ってくれた。
有難かったが、閉店まで起きていられるか分からなかったので、辞退させていただいた。
お兄さん、ありがとうございました。

そして文化の森へ向かう。
八万温泉から県道203号線沿いに歩いていくと、橋を渡った場所に文化の森はあった。
徳島県立博物館なども建設されている総合公園だ。
足も疲れていたので、入り口からさほど遠くない場所にある野外音楽上のトイレ付近の芝生の上にテントを張った。
文化の森
夕方に、見回りの警備員がトイレの点検にやってきた。
そのお兄さんには気をつけてね、と言われたが、その後に来たおじさんに、
「こんな所にテント張っちゃだめだよ!」
と言われた。
どうしてですか、と聞くと返答はなく代わりに、
「火だけは使わないでね!夜見回りに来るからね!」
と言って去っていった。
足の手入れと夕飯を済ませ、準備をして眠りについた。
星が美しい夜、誰にも邪魔はされなかった。

みんな、ありがとうございました。

5日目 歩行距離 25.4km
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