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9月28日(日) 6日目 野宿 (よってね市遍路小屋)

徳島での朝が明けた。
夜は確かに若い人達の声が聞こえたり、打ち上げ花火のようなドーン、ドーンという音が聞こえていたりして寝つきは悪かった。
だが、笈づるを外に掛けて汗を乾かしていたせいかどうかわからないが、誰にも邪魔されることなく朝を迎えることはできた。

朝早くから地元の方々がマラソンや散歩に来ている。
早くテントを片付けないといけない、とばたばたと荷物をまとめた。
それから隣のきれいなトイレで顔を洗わせていただき、朝ごはんに昨日買っておいたおにぎりを食べる。
すると、どこからともなく猫たちが数匹現れて、追いかけっこを始めた。
一匹の黒い猫が私の側までやってくる。
昔、家で兄弟のように可愛がっていたケンという猫にあまりにそっくりだったので、パシャ。
005.jpg
みんな、元気で生きていってね。
猫たちにちょっと癒された後、文化の森総合公園にお別れを告げる。
橋を渡る前に一礼。お世話になりました。ありがとうございました!

総合公園の橋を渡ると少しまた国道を歩く。
しばらくすると、遍路の標識が見えてきた。
その標識に従い、細い道を登校中の小学生達と逆方向に向かう。
「おはようございまーす!」
この辺の小学生は、元気がいい。
挨拶ができる子供達がいる地域は、決まって大人の対応も優しくていつもうれしくなる。

再度川を渡るが、そこから遍路の標識を見失ってしまった。
地図を見ながらきょろきょろしていると、自転車で通りかかったお姉さんが親切に道を教えてくれた。
ありがとうございました!
お姉さんに教えられたとおりに住宅地の中を通り過ぎていくと、犬の散歩をしているお母さんに出会った。
「まあ、お遍路さん?大変ね。」
そういって、かばんに入っていたファイブミニを出して、
「はい、お接待。」
と言って渡してくれた。
正直毎朝きちんと後ろのドアをノックされてなかったので、有難かった。
その上、私のごみを見て、
「それ、出しといてあげるわ。」
と言ってビニール袋に入っていた昨日からのごみを預かってくれた。
本当にありがとうございました。
これからもお元気で、ワンちゃんのお母さんでいてあげてください!

しばらくして県道に出て、そして国道55号線にて徳島市街抜けへんろ道と合流した。
へんろ道が二つに分かれているところは、やっぱり寂しいな…
合流するとなぜか安心した。

55号線は車の交通量も多い。
JR牟岐線を渡ったところにある遍路休憩所で少し休憩してまた歩き出す。(地元のみなさん、ありがとうございます。)
しばらく行くと、右手の景色が畑ばかりになってきた。
車を見ても楽しくないので、畑の方を見ながら歩いて行く。
すると、耕運機に乗って秋の稲刈り後の畑を耕しているおじさんと、その後をついて回っている10羽ほどのシラサギがいた。
おじさんの耕運機が掘り起こしたばかりの柔らかい土の中から、何かをつまみ出して食べている小さめのシラサギ数羽とそれを見守るように見ている大きなシラサギの軍団におじさんは囲まれて作業をしている。
シラサギも慣れたもので、耕運機の前には決して立たない。
耕運機が折り返す場所で、シラサギが進行方向に立つ位置になってしまった際には、おじさんも耕運機を止めてシラサギが動くか飛び立つのを待っている。
前に誰も居なくなってからまた耕運機を出発させ、シラサギがまたその後を追っていく。
国道から畑へ降りる階段でそれを見ながら休んでいたが、なんだかとてもうれしくなってしまった。
あー、これこそが人間の農業のあり方なんじゃないのかな、なんて思ってしまった。
人間が地球から土を借り畑を耕し、その恩恵を受けて動物が潤う。
なんだか人間が自然のサイクルにきちんと入って生活をしている姿がうれしくなった。
おじさん、ありがとう。

更に国道を18番札所へ向かう。

18番札所 恩山寺 16.8km
お寺の印象は、相変わらず残っていない。
ただこの辺りから、私のお祈りが、私のお婆ちゃんと6番のおじいさんの娘さんの供養だけから、今まで出会った四国の人・生物含めた全てのものへ与える光をお願いするものに変わっていった。
ここで6番札所で頼まれていた娘さんの供養の10円玉は尽きたが、最後まで娘さんの冥福とおじいさんの心の安らぎを祈る決心をした。

19番札所 立江寺 4.0km
集落内にある、きれいなお寺だった。
ゴミ箱も置いていてくれて、なかなか親切なお寺さんだった。
そこで今にも死にそうな年老いて骨と皮だけになった茶トラの猫をみつけてしまった。
放っておけない。
最後だけでもご飯を食べさせてあげたいと思い、近くにあった商店へ飛び込む。
すみません、猫のえさ置いていませんか、と訊ねると、
「あー、置いてないのよー。この辺はなくてねー、おばちゃんも遠くまでに自分の猫のえさを飼いに行ってるのよー。」
ん?猫好きさん?ということは、ちょっとわがままを聞いてもらえるかも。
申し訳ないですが、おばさんの猫のえさを分けていただけませんでしょうか、お代はきちんと払います、お寺に死にそうな猫がいるんです、と言うと、
「これ持って行っていいわよー。」
と、カンカンを1つ渡してくれた。
お代を払おうとしても、受け取ってくれなかった。
おばさん、本当にありがとうございました!
早速お寺に持って帰り、さっきの猫を探す。
カンカンを空けてえさを出してやると、ガツガツと食べた。
良かった。食欲はあるんだ。
猫が食べ終わるのを待って、カンカンはお寺の空き缶入れに入れさせてもらった。
お寺さんもありがとう。
猫ちゃんも、なんとか元気でやっていることを祈ります。
この辺から、猫のえさを持ち運ぶことを考え始めた。

お寺を出て県道28号線をてくてく歩いていくと、「手打ちうどん」の黄色いノボリが沢山立っている場所に着いた。
いつもお昼は特に立ち寄って食べず、グラノラやドライフルーツ、ビスケットなどを2時間置きくらいに食べるようにしているので、一旦通り過ぎるが、今日はどうしてもお腹が空いた。
引き返し、黄色い看板のうどん屋の建っている山すそまで歩いていく。
玄関口に荷物を降ろし、ガラガラを戸を開けてこんにちはー、と入っていった。
そこには、おばさんがカウンターの中に立っており、外には髪が半分白くなりかけたおじさんが座っていた。
「いらっしゃーい」
と暖かく迎えてもらい、早速大好きな玉玉(釜玉)うどん(250円!)があったのでそれを注文する。
讃岐じゃないし、特に期待もしてなかったのだが、これが美味かった!
麺はシコシコ、もちもちで、半熟になった卵がほどよくからみ、だしも美味い!
釜玉は、讃岐の山越うどんで食べて以来久しいが、徳島の小松島でここまで美味しいうどんに出会えるとは思っていなかった。
また、カウンターの外にいたおじさんはこのうどん店のなじみ(か親戚)らしく、私がうどんを食べ終わると自分で厨房に入ってコーヒーとチョコレートを持ってきてくれた。
なんでもおじさんは、山登りが大好きらしく北海道の礼文に山登りに行ったときの写真が店内にも飾ってあった。
山登りや遍路の話にひとしきり花を咲かせた後、アクエリアスをまた厨房から2本持ってきて渡してくれた。
うどんも安くて美味しかったし、お店の人も優しくて、ここのうどん屋はオススメ!

うどん みぽりん
徳島県小松島市櫛渕町木原47-1
県道28号線沿い山沿い
TEL 0885-37-3145
営業時間10:00~16:00 日曜10:00~16:00
定休日; 木曜日

アクエリアス2本分荷物が重くなり、みぽりんを出発する。
明日は、四国遍路第2、第3の難関である鶴林寺、太龍寺を超える。
それに備えてできるだけふもとまで行っておきたい。
県道16号線に入り、アスファルトの道を歩く。
しばらく行くと、JAの産直市場「よってね市」が見えてきた。
その端に遍路小屋が建設されているので、今晩はそこで寝ることにした。
よってね市の遍路小屋
ここは、敷地内にトイレもあるのでとてもありがたい。
ただ、県道沿いなので夜の音が心配だ…

本日お世話になった人々と猫たち全てに光あれ。

6日目 歩行距離 22.8 km
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