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10月4日(土)12日目 宿(吉田旅館)

快適なロッジおざきでの朝。
朝ごはんもボリュームたっぷりな上に、おいしい!
しかも若女将が、お接待としてお昼ご飯におにぎりをパックに入れたものを渡してくれた。
ここが歩き遍路に評判がひどく高いのも分かる気がする。
ありがとうございます。
若女将に見送られて、室戸岬へ出発。

ロッジおざきから500mほど離れた場所に、もう一つのお宿民宿徳増さんがある。
ここも歩き遍路に評判の良い民宿らしい。

海岸際をてくてく歩いていると、ドライブイン夫婦岩の辺りに観光バスが止まっている。
中から白衣と菅笠をつけたおじさんおばさんがぞろぞろと降りてきた。
どうやらここから室戸岬まで歩く観光団体のようだ。
しばらくその団体の後ろを歩いていたが、やはりスピードが遅い…
幸いなことに、この団体は夫婦岩を見学するために鹿岡鼻のほうに降りて行ってくれた。
ここは、昨日ロッジおざきさんに宿泊しなければ野宿しようと思っていたところだ。
トイレもあるし、東屋もある。
私も夫婦岩を見たかったのだが、団体と一緒に入るのが躊躇われたので先に進んだ。
ここからは、先ほどの団体が降りたバスと抜きつ抜かれつの歩行。
バスは、団体とさほど離れた場所で待っていてはいけないらしく、ちょっと離れた場所で待機している。
それを私が抜かす。
しばらくすると、バスに抜かれる。
それの繰り返し。

昨日佐喜浜の集落を歩いていたときに、おじさんが「室戸のバーデハウスに足湯があるから使いなさい、」と教えてくれた。
バーデハウス入浴料は1700円と高額だが、足湯は無料らしい。
バーデハウスに到着したので、敷地内に入っていくとありました!
無料の足湯!
出発して12kmほどの場所だったけれど、せっかくおじさんに教えていただいたのだし、と思い足湯に足をしばらく浸けた。
15分ほどの足湯の後、横にあった自動販売機で室戸の深海層水を発見。
早速お金を入れたが、商品が出てこない。
そこで、施設の中に入りその旨を伝えた。
前からテント泊のときにサンダルが欲しいと思っていたのだが、丁度500円でビーチサンダルを売っていたので、それを早速購入。
そして無事深海層水もゲットしたので、室戸に向けていよいよ出発。
足湯のお陰か、足が軽い。

室戸岬に到着する前に、御蔵洞(みくろど)という弘法大師ゆかりの洞窟に是非寄りたかった。
ここは、彼が20代四国で修行していた際に野宿した場所らしい。
ここからの風景を見て、自らの名を「空海」と改めたのだとか。
この辺りには弘法大師ゆかりの史跡が多く存在する。
だが、それは海岸沿いの遊歩道に多かったので、残念だが今回は割愛した。

さて御蔵洞に到着。
だがそこには大きな観光バス2台と先ほどの歩き団体のバス合計3台が泊まっており、興ざめだった。
せめて駐車場を離れた場所に設けて欲しいな、と思った。
気を取り直し、団体の中をすり抜け、肝心の御蔵洞に入った。
御蔵洞の中は暗い。
上からは常に水が滴り落ちている。
下にも水が溜まっており、快適には程遠い場所だった。
本当にこんな場所で寝たのだろうか…
(後日、ここで一人野宿をしたお遍路さんに出会ったが、やはり悲惨な目に合ったと言っていた。)
御蔵洞内から外を見ると、空と海が見える。
よく観光パンフレットの写真で見るような、鳥居に青い空に青い海を見たかったのだが、今日は生憎曇り。
残念。

ようやく最御崎寺へ登る登山口前の駐車場に到着。
体格の良い野良猫がいっぱいいる。
猫のエサの残りがあるので猫たちにおすそ分けをし、登山口を登っていく。
いよいよこの74kmの旅に決着が付くかと思うとうれしくなった。
だがこの道も結構きつい。
ふと、先日アンドレと「もう山道は嫌だー」と二人で意気投合したことを思い出し、笑ってしまった。
途中にある「捻岩」(弘法大師が母を守るために岩を動かして作ったと伝えられている)などを見ながら、いよいよ最御崎寺の山門に到着した。

24番札所 最御崎寺 75.4km
修行の道場、土佐最初の札所。
23番札所から75.4kmを3日ほどかけてやってきた。感慨深いものがある。
やって参りました、と深々と一礼してお寺に入った。

室戸岬を感じたかったので、登ってきた登山口へ降りて岬を回った。
だが、室戸岬には国道沿いにあんまり岬らしい風景がなかった。
012.jpg
仕方ないので先へ進む。
今日も雨が降ったりやんだりの天気。
野宿場所を探すのも面倒くさくなったので、今晩も宿に泊まることにした。
25番札所のすぐ側の吉田旅館に照準を定めて電話した。

25番札所がある室津は、この辺りでは比較的大きな町だということだ。
ロッジおざきの若女将は、ズボンを買える場所があると言っていた。
ナイロンの白いお遍路ズボンは通気性が悪く、辟易していたので道を急いだ。
室津に入り、まず吉田旅館さんにて荷物を置かしていただいた。
それから25番津照寺へお参りした。

25番札所 津照寺 6.5km
集落の細い路地に入り口があり、長い階段を上っていくと山門に到着。
ここからの景色はきれいだった。

お寺を出て、ズボンを買いに近くのショッピングプラザへ向かった。
室津の町は、本当に路地が狭く、なんだかとっても懐かしい感じのする町だった。
路地を歩いていると、猫が2匹塀の上から出てきた。
エサが手持ちでなかったので、すぐ戻るね、と言って去った。
ショッピングプラザで安いコットンのズボンと猫のエサを購入し、また狭い路地に入る。
同じ場所で猫を呼ぶと出て来た。
早速購入したエサを与えた。
1匹は人馴れしているようで、美人さんだった。
013.jpg
この子たちが満腹になったところで別れを告げた。
元気で生きていってね。

吉田旅館に戻ると、中から90に近いようなおばあちゃんが出てきてくれた。
「こちらも一生懸命させていただきますので、よろしくおねがいします。」
と挨拶をしてくれる。
こちらこそよろしくおねがいします、と挨拶をした。
部屋に通されると、そこは樟脳のにおいがし、ダイアル式の電話があった。
全体的にとてもレトロなお宿で、おばあちゃんも含み気に入ってしまった。
向かいの部屋は、偶然にも昨夜ロッジおざきさんで一緒になった男の人だった。

晩御飯もおいしかった。
おばあちゃんがテーブルの前の応接間でテレビを見ていたのだが、赤とんぼが画面に映ったとき、
「この辺りでは赤とんぼもぱったりと見なくなったのよ。
みんなオレンジ色のトンボしかいなくなってね。
また赤トンボが見たいもんだわ。」
あー、確かに徳島では頻繁に見ていた赤とんぼは、高知ではオレンジトンボしか見なくなっていた。
「減反政策のせいで田んぼに水がなくなってね、赤とんぼがいなくなってしまったのよ。
海は政府から減船令が出ててね。
他に何もできないのよ。
室津はもうだめだわ…」
とため息をつかれていた。
減反政策は知っていたが、減船なんて政策があったのは全く知らなかった。
おばあさんの悲しみと共に、立ち行かない地域経済の現状にショックを受けた。
以来、四万十や愛媛で赤とんぼを見る度、室津のおばあちゃんのところに飛んでいって姿を見せてあげて、とお願いをするようになった。

そんな夜が更けた。

12日目 歩行距離 21.9km
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