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10月6日(月)14日目 野宿(道の駅大山前の公園)

素敵な露天風呂のあるホテルなはりでの朝。
昨日の雨もようやくあがり、太陽が覗いている。

朝食の際に、アンドレがやはり足が痛く歩けないので病院に行く、と言った。
親切なことに、ホテルロビーのお姉さんが病院まで車で送ってくれるのだという。
良いホテルに泊まれてよかった。
出発の際アンドレと住所交換をし、お姉さんにアンドレのことを宜しく頼んで一人で出発。
結局ここがアンドレとの最後の地になった。
今まで毎日のように電話をし場所を確認しあったり、アンドレの悲痛な声でのヘルプコールを受けていたので、ちょっと寂しくなる。

アンドレは、結局その後歩くのは断念し電車を使い30番近くまで行った。
30番付近の「レインボー北星」にてしばらく逗留し、そこの親切なオーナーの整体を受けたり病院に連れて行ってもらったりしたが、回復しないままフランスに帰国した。
そこのオーナーには本当に良くしてもらった、と感謝していた。
その後もらった手紙では、空港からすぐにパリの病院に向かい診察したところ、両足を疲労骨折していたらしい。
散々な目にはあったけれど、いろいろな人の優しさに触れ、一生忘れられない旅になった、と言っていた。

さて、私は今日は山の上にある27番神峯寺まで登らなければならない。
奈半利の町を出て、また海岸線をしばらく集落沿いに歩く。
だんだん太陽がさしてきた。
それと共に気温がぐんぐん上がる。
やはり土佐は暑い。
途中安田という川沿いの集落を通過した。
野宿リストによると、ここのバス停で夜を明かす事ができるらしい。
途中の寂れたガソリンスタンドで、スーパーレトロなガソリンポンプを発見!
014.jpg
カッコイイ!

安田を過ぎるといよいよ神峯寺へ向かう登り坂が始まった。
ここの坂は今までの山道というよりは、農業道路だった。
坂のかなり上のほうまで畑がつらなっており、農家の方々は軽快に軽トラでこの坂を登っていく。
ここは、海抜0mから430mまで約3kmで登る。
そう聞くとたいしたことはないように思えるが、この坂すごく傾斜がきつい。
畑が切れ山が始まると更に勾配がきつくなり、途中を挟んで山を抜けている遍路道も更にきつかった。
時折参拝者らしき人達の車やマイクロバスが通っていったが、エンジンが唸っていた。
さすが修行の道場、土佐。
だが、一歩一歩休みながらでも踏み出していれば、いつか終わりが来る。
27番はもうすぐだ。

27番札所 神峯寺
入り口にある休憩所、ドライブイン27神峯店にて荷物を置かせていただくことができた。
身軽になり、参道を山門へ向かう。
参道から更に階段があるのだが、この当たりの杉はかなり見事な大きさになっている。
昨日までの雨をしっとりと含み、優雅な趣を湛えていた。
きっとここの空気が清浄なのだろう。
苔むした杉に手を当てると、なんだが穏やかな気持ちになれた。
景色も良かった。
自分の足で苦労して登ってくると、本当に気持ちがいい。
車で参拝が遍路の主流になっているが、本当に勿体無いと思う。

お寺での参拝を終らせ、荷物が待っているドライブイン27神峯店さんに戻る。
ちょうどお昼が近かったので、そこでうどんをいただくことにした。
というか、そこはうどんしか置いていない。
しかも、野菜うどん一品のみ。
肉断ちしている私にはありがたい。
しかもこのうどん、どうせ野菜といっても水煮のようなものがちょっと乗っているだけだろう、と思っていたらとんでもなかった!
茹でた新鮮な野菜を大きく切ったものを、大胆に5種類ほどトッピングされた。
野菜不足が否めない遍路としては、大歓迎!!!のうどんだった。
味も美味しく、満足、満足。
店長さんもとても気さくで、楽しい時間を過ごさせていただいた。
支払いを終え、外で休憩させてもらうことにした。

海を眺めながら地図を開き、今晩の予定を立てていると、そっとコーヒーが差し出された。
「御接待だよ。インスタントで悪いけど、どうぞ。」
きれいなカップに入ったコーヒーと共に黒糖かりんとうまで付けてだしてくれた。
ありがとうございます!
なんだかこんなさりげない御接待は、徳島の小松島市にある「うどん みぽりん」以来な気がする。
有難くコーヒーとかりんとう(美味!)をいただいた。
そして、お礼を言ってまた急勾配を下った。
お気持ちとお接待、本当にありがとうございました。
いつまでもお元気で頑張ってくださいね!

最近雨も多かったせいか、宿に泊まってばかりだった。
今日は天気も良いので、絶対に野宿しようと決めていた。
幸い地図にも東屋・トイレマークとその先に道の駅が示されていたので、どちらかにしようと決めていた。
少し早く切り上げることになりそうだが、この先は安芸市。
東屋も記されていないし、少しでも大きな町になると野宿は困難になるので、無難にこの辺で泊まろうと決めた。

海岸沿いにまた歩く。
しばらく行くと、大山岬へ迂回するルートとの分岐点が見えてきた。
地図によると、岬の方にトイレと東屋があるようだ。
岬をぐるっと回る道を歩いていくと、確かにトイレがあったが、東屋は見かけなかった。
もう少し進むと、崖を削ったような大きな洞窟が現れ、その中にカフェが建設されていた。
景色は良さそうだし確かに気になったが、無理やり自然造形の中にコンクリートでカフェを作っているという事が微妙なので、立ち寄りはしなかった。
更に進むと、浜千鳥公園が海岸沿いにあり、そこは水があったのでテントなら野宿は十分可能だと思った。
道の駅大山が野宿に適していなければ、戻ってこようと思い通り過ぎる。

道の駅大山は、小さな道の駅だった。
残念ながら豆腐、惣菜等置いていなかったので、今晩はカロリーメイトのお食事になりそうだ。
野宿候補場所としては、自動販売機近くに多くあるベンチだろうか。
だが道に面しているので、夜はかなりうるさそうだ…
しばらくベンチに座りぼーっとしていると、道の駅の下に漁港があり、その前に何やら島状の公園があった。
公園は2段構造になっており、上の段に水道と藤棚があり芝生があるようだった。
漁港から橋でつながっている。
あそこはどうだろう…
そう思い、荷物はベンチに置いたまま公園のほうへ歩いていった。

漁港から公園への橋を渡ると、河中公園と彫られた石が置いてあった。
しばらく整備されていないようで、いたるところ雑草に侵食されている。
海を覗き込むと、なんと沖縄に住んでいた頃いつも見ていたブルーダムゼルやテーブルサンゴが公園の壁にくっついていた!
すごい! 南国土佐!
感動しながら、芝生に向かって階段を登る。
まず水道を確認したが、残念ながら断水。
藤棚には、見事なアケビが実っていた。
015.jpg
藤棚奥の芝生で、十分テントを張れそうだ。
水とトイレは道の駅まで行けばいいか…と思い、今晩は公園泊に決めた。
荷物を取りに行くため、階段を降り橋を渡り、漁港へ戻る。

すると、一人のおじさんに出会った。
こんにちは、と声を掛けるととても温かい笑顔が返ってきた。
船の様子を見に来ているらしい。
先ほどからマガモが水の中を1羽だけ泳いでいたので、そのことについて尋ねてみた。
「あー、あれは羽が折れてしもうたかしてもう飛べんけん、この漁港のやつら全員で面倒みちゅーんよ。」
おー、憧れの土佐弁(合っているかは不明)。しかも優しい。
「朝と晩、誰かしらおるけんエサをやるんよ。」
おー、そうなのかー。
ゴソゴソ、と私が取り出したのは、お昼用グラノラ。
これもじゃあ食べてくれますか、と尋ねると、「うーん、どうだろう。あげてみなさい。」
やはりあまり食いつきがよくない。がっかり。
「事務所にエサ用のパンがあるから、持って来るわ。待っときなさい。」
と言ってエサを取に行ってくれた。
しばらくして片手にいっぱいのパン耳を持っておじさんが戻ってきた。
みんな交代で事務所のエサの補給をしていると言っていた。
パン耳パワーすごし。
バクバク食べていく。
016.jpg
マガモにエサをあげているおじさんの顔は、とても優しかった。
017.jpg
このカモも、こんな優しい人々が生活している場所でケガをして、不幸中の幸いだ。
おじさん、漁港のみなさん、優しさをありがとう。

すっかり印象が良くなった道の駅大山でテントに入る。
この頃には足のマメを毎晩治療しなくてもよくなっていた。
だんだん足の裏が分厚く堅くなってきた。
昼間のカモちゃんも、この公園をねぐらにしているらしい。
心の中で、カモにおやすみを言った。
星のシャンデリアと波の音を子守唄に、夜が更けていった。

14日目 歩行距離 約19km
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