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10月30日(木) 23日目 野宿(佐賀遍路小屋)

神社での朝が明ける。
テントをたたみ、昨日食堂のおばちゃんにお接待でいただいたおはぎをいただく。
甘くてとてもおいしかった。
今朝は顔を洗うこともできないので、ウェットティッシュで顔を拭きミネラルウォーターで歯を磨いた。
最後に神社の神様と食堂のおばちゃんにお礼と合掌をして出発する。

今日は岩本寺。
32番禅師峰寺に向かう途中に寄ったカフェで見た雑誌に、岩本寺付近に美味しいお蕎麦屋さんがあると紹介されていたので楽しみにしていた。

今日はずっと国道沿いに歩く。
途中影野駅を通過した。
昨日土佐久礼に戻る際、高速バスで須崎に到着しそこから電車に乗ったのだが、須崎の駅で優しいおじいさんとお話をする機会があった。
影野駅のすぐ前に住んでいるので、影野の近くに寄った時には休んで行きなさい、と言ってくれた。
なんでもちんどん屋さんをやっているらしい。
本当に有難かったが、今回はおじいさんの気持ちだけいただくことにした。
おじいさん、ありがとうございました。これからもお元気で頑張ってください。

国道沿いのスリーエフというコンビニに寄って、非常食と携帯食の補充をすると、店番のお兄さんからお接待にとお茶を一本いただいた。
ありがとうございました。

岩本寺までの道のりの途中で、国道を分岐した先、四万十川沿いに五社神社というものがあり、東屋とトイレがあり宿泊ができると聞いた。
直接は見ていないが、参考までに。

2週間ほどのブランクがあったとはいえ、午前で平地なら1時間に4キロくらいは歩ける。
岩本寺まで宿泊地から約11km。
お昼前に岩本寺に到着してしまった。

37番札所 岩本寺 58.5km
山門で一礼しながら、帰ってきました、お邪魔しますと唱えて入った。

いつものように参拝し、お蕎麦屋さんが開店する11時半まで時間を潰すつもりでゆっくりしていた。
すると、目の前に若い野宿のお遍路さんが同じく休憩していた。
サポートタイツにストック等々、彼ほど本格的装備をしたお遍路さんは終わりまで他に見なかった。
すぐに意気投合して、いろいろ話をしだした。
彼は茨城県から来た宮○君と言って、初めてにして逆打ちをしていた。
お互いにこれから向かう先をすでに歩いてきてるのだから、いろいろな情報を交換した。
彼曰く、この先最高の宿泊先は、58番札所仙遊寺の通夜堂らしい。
今晩は、佐賀温泉の遍路小屋を勧められた。
早速、地図上の佐賀温泉と仙遊寺に大きな丸印を付けた。
名残は惜しかったが、お互いに挨拶をしてお別れ。
宮○君、無事結願したことを祈っています。

宮○君は、先へ。
私は手打ちそば「八笑人」へ向かった。
久しぶりの手打ちそばは、美味しかった。
あまりゆっくりし過ぎると、今晩の宿泊地への到着が遅くなるので早めに出発。

岩本寺を抜けてもしばらく国道沿いを歩く。
今日は有難いことに、うす曇り。
5kmほど歩くと、小さな山声のへんろ道に替わる。
資材置き場裏の小山を登ると、細いが舗装された道に出た。
ほっとしたのもつかの間、目の前にショッキングな光景が現れた。

雰囲気満点の隧道。
しかも、先は見えてはいるが、中に一つの明かりも付いていない。
思わず乾いた笑いが出た。
027.jpg

来た道を引き返す可能性も脳裏を横切った。
だが、そんなことはできない。いや、やりたくない。
恐る恐る中に入る。
進むにつれ、重い暗闇が体にまとわりつく。
思わず般若心経を唱えていた。
隧道の真ん中あたりは本当に真っ暗だ。
面倒くさがってヘッドライトを出さなかったことを悔みながら、前だけを見、しっかりとお杖さんを握りしめ、般若心経を唱えながら進む。
外に踏み出し、日の光を体に浴びた時は、嬉しかった。
しばらく歩いた先で出会った逆打ちのお遍路さんに会った時に、心から「頑張ってください」と言ってしまった。

また国道に出る。
右側に湧水が出ていたので、有難くいただいた。
四国の水は、本当においしい。

このあたりからきつくなってきた。
神戸に一旦帰る前はようやくマメができない足になっていたのに、2週間のブランクは容赦なかった。
またマメができている。
やっと拳ノ川小近くの休憩所を通過した。
ここは東屋があるだけなので、宿泊はお勧めできない。

そこから1kmほどで、ようやく佐賀温泉が見えてきた。
駐車場の端にある歌さん設計の遍路小屋は立派だった。
荷物を置く場所やテーブルもあり、申し分なかった。
何より目の前がニュー佐賀温泉である。
夜9時まで500円で良質の硫黄泉に入ることができる上に、売店まで併設されている。

寝袋などの用意をしていると、とても大きな荷物を持ったお遍路さんが小屋に入ってきた。
バックパックなど20kgはありそうだ。
なんでも自炊もされているらしい。
もう夕方になっていたが、まだ先でテントを張ると言っていた。
頑張ってください、と送り出した。

これが木○さんとの初めての出会いだった。

佐賀温泉は良かった。
今日の疲れと溜まっている汚れを洗い流し、夕飯も売店で豆腐を買うことができた。
国道沿いなので騒音は少しきになったが、耳栓でかなり緩和された。

今日は、楽しい出会いがあった。
神戸に帰る前は、ほとんどお遍路さんに会うことがなく少しさびしかったのだが、今回はよく会う。
10月後半がきっとプライム・シーズンなんだろう。
だが今日の遍路小屋は、まだ一人きりだ。

そしてまた夜が更けていく。


通算23日目 歩行距離 約20.3km
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