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11月1日(土) 25日目 テント泊(下ノ加江海岸)

民宿みやこさんでの朝が明けた。
民宿に泊まった日は、本当に回復が違う。
野宿だけでお遍路を回っている人もいるが、本当にすごいな、と思う。
今日は、うれしいことにうす曇り。

民宿を出発し、しばらくすると歌さん設計の大方遍路小屋が見えた。
ここは、トイレが設置されていない上集落の中なので、野宿には向いていないと思う。
更に歩くと、道の駅ビオスおおがたが左側に現れた。
ここから海岸に出て、砂浜を歩くのが遍路道になっている。
ビオスおおがたを裏に抜けて砂浜におりると、キャンプをしている人が多くいた。
トイレもあるので、テントを持っているお遍路さんは、ここで野宿をすると便利だと思う。

大方海岸は、サーフポイントになっている。
テントを張っている人たちも、サーファーが多かった。
波間にサーフボードや頭が浮かんでいるのが見えるが、生憎今日も波は大きくなかった。
028.jpg

砂浜の上がへんろ道になっているのは、ここで2か所目。
一つ目は室戸岬の手前だった。
砂浜は、足が砂に取られるので歩きにくい。
でも、そういうものなのだろう。
その足の重さをかみしめながら、自然と共に歩いて生きていくことに喜びがある気がする。

約2週間のブランクからようやく土佐に戻ってこれたのだが、一つとても気にかかることがあった。
神戸に一旦帰るまでは、自分が四国の一部になったような感覚があった。
自分の足が本当にここの大地にしっかり属し、まるで見えない糸のようなものが足と大地に存在していたような感覚だった。
でも、一昨日こちらに戻ってきてから、その感覚が消えてなくなっていた。
自分がただの旅人、風になってしまったような。
四国の大地と自分の間に、透明な薄い膜が張られたような。
少し心もとない感覚。
また以前のような一体感は戻ってくるのだろうか…

大方の砂浜を抜けると、今度は大規模な公園のような保存地区のような場所を歩いていく。
ここもトイレも多く設置されているし、海岸にも出れるのでテント泊にはよさそうだ。
蛎瀬橋を渡り、県道を進むとしばらくして右手に東屋が見えた。
トイレこそなかったが、水が出ていたのでありがたく喉を潤させていただいた。

いよいよ憧れの四万十川が近づいてきた。
後6キロくらいなので、1時間半くらいで到着できるだろう、と思っていた。
ところが、ここの距離は何故か長かった。
比較的何もない新しい県道を、ひたすら歩く。
今日はいつの間にか晴天になっており、昨日と打って変り気温も上昇してきた。
暑い…
時々遍路地図の縮小が間違っているんじゃないかと思う場所があるが、ここもそんな気がした。
結局四万十川付近にたどり着くまでに2時間近くかかってしまった。

最初、四万十川では時間を取ってゆっくりしようと考えていた。
四万十川沿いに中村まで歩き、少し川をゆっくり眺めて遠回りをするつもりだった。
四万十屋で天然うなぎを食べたかった。
だが、実際に四万十川付近まで来たときには、疲労感が多く、何より先に進みたいという気持ちが勝ってしまっていた。
よって、四万十川河口の四万十大橋を渡ってしまうことにした。

四万十川の堤防前に、彩市場という地産池消の売店があった。
そこに寄り、お手洗いを借りて昼食を購入した。
川べりに休憩所があるらしいので、そこで食べようと思っていた。
堤防の階段を登り切ると、そこには四万十川が悠々と流れていた。
河口付近であるためか、水は思ったほどきれいではないが、美しい緑色を湛えていた。
堤防上の東屋はご夫婦のお遍路さん二人が使用されていたので、付近のベンチに座り、川を見ながらお昼御飯をいただいた。
卵の巻きずしと新香巻、そしてなすの田楽をいただいた。
デザートには高知アイスのリトルサマーオレンジ(小夏の事です)のシャーベット。
全部とても美味しかった。

余談だが、高知アイスの柑橘系シャーベットは本当においしい。
以前大阪の会社に勤めていたとき、近くのスーパーに置いてあったので購入してよく食べていた。
高知市内でたくさん食べようと期待していたが、全く見付からなかったのでがっかりしていたところに、ここでようやく遭遇できた。

四万十川を眺めながらの最高の食事の後も、しばらくぼーっと休憩していると、下から一人女の人が登ってきた。
「歩きのお遍路さんですか?大変ですね。これ、下で買った物で申し訳ないけれど…」
と言って、おまんじゅうや羊羹、ミカンの入った紙袋を手渡してくれた。
ありがとうございます、と頭を下げて納め札をお渡しすると、その女の人はまた堤防を下って行った。
わざわざ堤防下から持ってきてくれたんだ…
彼女の優しさが心に沁みた。

温かい心を胸にいただいたまま、四万十大橋を渡る。
030.jpg

今晩は、土佐清水市に入ってしまおうと考えていた。
番外霊場である真念庵にトイレと東屋があるようなので、そこをまず目標に設定した。
真念庵に向かう途中では、国道上のかなり長いトンネルを抜けなければならない。
排気ガスや通り過ぎるトラックの突風、所々ある真っ暗なスポットなど辟易するが、歩き続けると出口に出た。
そこを抜けると、真念庵はすぐだった。
トイレ休憩をし、宿泊の下調べをしようと少し高台になっている東屋に登っていくと、テーブルいっぱいにお遍路さんが大の字になって寝ていた。
大の字になって寝ている人の横で、宿泊の準備をするのも気が引けた。
少しムッとしたが、仕方ないので先に進んで別の宿泊先を見つけることにした。

ここから川沿いにまた海まで出る。
河口の橋近くにコンビニがあったので、そこで夕食の豆腐とサラダ、そして朝食用のおにぎりと野菜ジュースを購入した。
後は、寝床を探さないといけない。
日もかなり傾きかけていた。
河口の橋下も調べてみたが、地面がぬかるんでいた。
ここでは寝ることはできないだろう。
先に進んだ。
しばらくとぼとぼと歩いていると、前に「お遍路さん休憩所」と書かれたお店のような看板が見えた。
カーテンが閉まってはいたが、インターホンを押してみた。
すると中から人が出てきてくれたので、野宿ができるような場所がないか聞いてみた。
「中学校がこの先にあるけど、そこならどうかな。」
と教えてくれたので、早速中学校に向かった。

前の道を見ると、昨日の晩佐賀温泉の遍路小屋で出会った木○さんも、中学校方面に向かっていた。
中学校があったので、中に入った。
生徒に音楽を教えていた先生が一人出てきてくれたので、一晩泊まってもよいか聞いてみた。
「ここよりももうちょっと先に海岸があって、そこならトイレもあるし、そこがいいと思いますよ。」
と言ってくれたので、お礼を言ってそちらに向かった。

行ってみると、たしかにきれいなトイレもあり、水シャワーと、更に調理場まであった。
今晩はここに決定。
シャワーを浴びたかったが、流石に水は冷たかったので断念。
テントを張って準備をしていると、先ほどの木○さんが離れた海岸にテントを張っているのが見えた。

一緒の場所で寝る人がいると、やはり安心する。
落ち着いてその晩は眠れた。
明日はいよいよ足摺岬。

通算25日目 歩行距離 約27km
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