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11月3日(月) 27日目 宿(ホテルオレンジ)

あまり交通も多い場所ではなかったため、静かに休むことができた。
朝方から降り始めた雨は、目を覚ます頃には本降りになっていた。
雨が降っている日の出発は、気が重くなる。
だが、先に進まなくては何も始まらない。
雨の中、外の水場で顔を洗い出発準備をする。
準備をしている間にも、数人お遍路さんが前の道を歩いていった。

土佐清水の街まで約10km。
土佐清水にある足摺黒潮市場のサバ漬け丼が美味しいと聞いていたので、そこでお昼をとる予定。
雨の日は、歩みも自然と遅くなる。
晴れの日には、周りの音を聞いていたいため音楽は聞かないことにしているが、雨の日は自分を励ますためにも肩耳だけiPodを装着する。
普段は洋楽ばかりきいているが、お遍路に出てから何故か日本語の歌ばかりを聞きたくなる。
スピッツの歌声に励まされながら、自衛隊ポンチョの結露に悩まされながら一歩一歩また歩いて行った。
左に美しい海を見ながら進んだ。
034.jpg

しばらく歩いていると、軽トラックに乗ったおじさんが路肩に止まって遍路地図を渡してくれた。
「頑張ってね。」
と、温かい言葉と共に手にお遍路さんのために作られた地図を手渡してくれた。
小さな行為だが、こんな一瞬が本当に心を温めてくれる。
頑張ろう、と思い起こさせてくれる。
おじさん、ありがとう。

中ノ浜の集落を抜けていたときに、第二次世界大戦中に防空壕として使われていた穴倉を発見した。
035.jpg
こんな小さな穴に、空襲をさけるために村人が何人も隠れていたことを思うと、胸が苦しくなった。

どうして人間は、くだらないエゴや利益の為にお互いを傷つけるのだろう。
この戦争中、この国いや、国民のために亡くなった方々に合掌するのと同時に、世界中の人々が人の痛みを分かり合い、お互いを尊重しあえる世界が来ることを祈らずにはいられなかった。

雨で速度が遅く、体もだるい。
土佐清水の街が見えてきたころには、すでにお昼が近かった。
足摺黒潮市場の前でバックパックを下し、ポンチョをかけ中に入って行った。
奥のレストランで、待望のサバの漬け丼を注文する。
そうしている間に、聞きなれた方言を喋る一行が入って来た。
「んだなー。さみぃがらうどんでも食うか。」
青森の言葉だ。
数年前青森に住んでいたことがあるのでとても懐かしかったが、その反面青森くんだりから遍路にやってきている人がいることに、感動してしまった。
今までも道すがら地元の人々に聞いていたことだが、沖縄から北海道まで日本全国からお遍路に人々はやってくるらしい。

そしてやって来たサバの漬け丼は、おいしかった。
青魚は本当に新鮮でないと、生で食べれない。
青森で食べたサンマの刺身のように、甘くて美味しかった。
漬け丼を堪能しお勘定をして外に出ると、青森ナンバーの車が止まっていた。
わざわざ青森から自分の車で四国まで来られていたことに驚いたが、安全運転をお祈りして先に進んだ。

土佐清水の街中は、大きくはなかったが必要な物を買い足すには十分な大きさだった。
郵便局だけでなく、銀行もあった。
因みに、この街には旭湯という銭湯があるらしい。
コインランドリーもあるらしいので、野宿の者にはありがたい存在だろう。
町はずれで猫ちゃんと遊んでいた女の子に癒された。
その後に出会った、とっても手作りなバス停に笑みがこぼれた。
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38番札所からは、実は39番札所まで3通りのルートがある。
最もポピュラーらしいのが、一番距離が短い、真念庵までの打ち戻り三原村経由のルート。
38番の足摺に到着するまでに、打ち戻りのお遍路さんと沢山すれ違った。

その次に利用されているようなのが、土佐清水を過ぎ下益野という集落から三原村を経由するルート。
ちなみに、丁度三原村でどぶろく祭りが開催されていたようだ。
どぶろくファンとしては、是非試飲をさせてもらいたかったが、禁酒をしているので断念した。
このルート沿いにある7番遍路小屋は、ヤクザ風の職業遍路に占拠されていて、危ないから泊まるなと、野宿遍路の間で噂されていた。
真意はわからないが、気を付けてください。

そして、3つ目で最も長く人気がないルートが、竜串経由、月山神社参拝コース。
これが私の取ったルート。

「古来、金剛福寺(38番札所)を打ち終えた遍路は、次のいずれかの道程を選ぶことを不文律としてきたと伝えられている。
1. 打ち戻って延光寺から篠山詣りをする。
2. 月山神社を終えて延光寺を打つ。…」
と、へんろみち保存協力会の地図に書いてある。
遍路を修行の一環として出発した私にとっては、欠かせない順序だった。
だが、延光寺から篠山詣りをするルートは、はっきり言ってかなりきつそうだった。
篠山神社は海抜1064mの山にある。
海抜100mから1064mまで、4.4kmで登る。
勾配はそれほどきつくはなさそうだが、これを往復するくらいなら、月山神社経由のほうが距離は長いが楽そうなうえ、竜串海岸も見たかったのでこのルートを選んだのだ。

よって、土佐清水を出て下益野で山に向かわずに海岸を進んで行った。
しばらく歩くと、道の駅めじかの里土佐清水が見えてきた。
ここは、駐車場だけがやたら大きくて小さな道の駅だった。
野宿なら、ここで泊まるとよいだろう。
今晩は竜串の爪白キャンプ場に泊まろうと思っていたが、雨で挫折し民宿に素泊まりで泊まることを決めていたので、売店で夕飯の買い物をするだけにした。
因みに、ここで販売されていた宿毛の「埜の下餅店」のこしあん饅頭は激ウマだった!!!

このあたりの海岸線は、美しかった。
037.jpg

そして、ようやく竜串海中公園にたどり着いた。
お昼に予約していた、高知県立足摺海中公園前にあるホテルオレンジさんにチェックインした。
立派なホテルではないが、おじさんが物凄く優しかった。
荷物をおろして海中公園に向かおうとすると、おじさんがインターネットからプリントアウトした割引クーポンをくれた。
海中公園にたどり着くと、閉館15分前だった。
「今から行っても海が暗くてもう何も見えないから、やめたほうがいいよ。」
と、受付のおじさんに言われたので断念した。
そこで、とにかくお大師様の見残し海岸展望台に行くことにした。

竜串の海岸は、すごかった。
いくつもの石が海流により岩肌を削り、穴が至るところにポコポコ開いていた。

龍の卵
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040.jpg

民宿では2日ぶりにゆっくりお風呂に入り、体をいっぱい伸ばしてぐっすり眠ることができた。
今日出会ったすべての人々、動物たちに心からありがとう。

通算27日目 歩行距離 22km
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