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基本装備 その4 ‐宿泊道具‐

そして次に大切なのが、体力を回復するためでも重要な宿泊道具。

基本的に全てお宿で泊まることを考えている方々は、必要な宿泊道具なんてそんなにない。
ほとんどの宿ではタオル、洗面道具、浴衣など揃っているからだ。
(ただ、私が泊まった民宿の中には、洗面道具、ましてや浴衣すら無い場所もあったので、やっぱり四国はあなどれない。)
私の体験から言うと、ずばり宿は体力を回復できる。
大師堂や善根宿で、同宿のお遍路さんがいる場合はそうでもないだろうが、やっぱりテント泊では私の体力は、100%回復しなかった。
だから私は野宿2~3、宿1くらいの割合で進んだ。
宿に泊まった次の日は、体と足が軽く長距離を苦もなく歩けた。
自分の体力などを考えて、臨機応変に無理せず進んでいくのが一番だと思う。
ただ、全て宿泊で遍路を済ますには、約40~50万円の費用がかかるといわれている。
一泊(二食付き)6800円x最低40日(27万2千円)+納経代(300円x88=2万6千4百円)+昼食代+諸費用だ。
今最も贅沢な遍路といわれているのが、全宿泊の歩き遍路だ。
私の場合は、野宿に宿泊を2:1くらいで加えて最終的に約15万円くらいの費用になった。

前置きが長くなったが、以下が私が実践した野宿の宿泊道具。

基本は、もちろん寝袋。
夏は必要ないらしい。軽いブランケットのようなもの1枚あればよいと思う。
でも私の遍路は、11月末に終わった。その頃は、世間はすでにダウンジャケットやマフラーを着用していたくらいの寒さで、朝晩は本当に寒かった。
私が持っていったのは、Colemanのコルネット/0 (1.3kg)。
寝袋
9月23日に遍路を始めた頃は、これは暑かったので、ジッパーを全開にして毛布のように使用していた。
足と両腕を出すこともできるので、寝袋のなかに入ったまま移動できるところは有難かったが、10月終わりにもなってくると、この寝袋の肩口についてる黒い通気部分から冷気が入ってきて、寒くて寝れなくなった。そこで、その部分を縫い付けて、ようやく温かく寝れるようになったが、晩秋からの遍路には、これは向いていないと思った。ってか、そのままでは0度には対応できてない。

次は、快適さだけではなく、防寒のためにも寝袋の下に引くマット。
私は安い銀マットを持っていったが、これは失敗。
高い値段でも、もっと機能性の良いものを持っていくべきだった。
体があんまり痛くならない人や、慣れている人には十分だろう。
私は、寒さはある程度防げたが、腰が痛くて寝れない夜が続いた。
お勧めしたいのは、空気が自動的に入るエアマットや、ウレタンなどを使用しているマット。
もしまた野宿旅に出るなら、ちょっとお金をだしても、重量があまり変わらない高性能マットを絶対購入しようと思う。
眠れなければ、体力は回復しないので、次の日も距離を歩けない。

3つめは、お遍路では必要ないといわれているテント。
善根宿などのことは、ネットなどでの情報収集で知っていたが、私は遍路として四国の人々の思いやりと優しさをあてにして旅をしたくなかった。
そういった施設に、旅の途中で導きがあって泊まるのであれば、有難く泊めさせていただこうと思っていたが、最初から自分の費用削減・快適さのためにそれに頼って遍路旅を歩きたくなかったので、敢えてテントを持って行った。
善根宿に泊まるお遍路さんも、それを最初から予定にしているお遍路さんも悪いとは全く思わない。
遍路には、それぞれの人の形があり、それぞれの方法で巡る旅だと思う。
私はただ単に、それが甘えにつながると自分で感じたから善根宿は予定には入れていなかっただけだ。
また、テント泊のメリットは、気ままに予定が組めるということにもある。
善根宿や大師堂は、どこにでもあるわけではない。
よって、自然と一日に歩かなければいけない距離が決まってしまう。だが、テント泊だと、基本住民の迷惑にさえならなければどこでも寝れる。「あ、今日歩けない」と思ったら、距離を短くできる。「今日は調子がいいな」と思ったら、距離を伸ばすことも可能だ。

で、私が持っていったテントは、バックパッカー1人用テント Colemanのアビアーx1 (1.95kg)。
テント
これは、本当に寝るだけのテント。中で座ることもままならなかった。
基本ペグで立つようになっているが、東屋などでもヒモをくくる場所さえあれば立ったので、慣れた最後の方には不便はなかった。(最初はくくる事を考えつかなくて、不便だなと思ったが…)
でも、次回はやっぱり中で座れる2人用くらいの自立型テントを購入すると思う。

そして、野宿には必須のヘッドランプ。
夜、明かりが無い場所で地図を見たり、テントの中に引っ掛けてライトにしたり、と大活躍してくれた。
基本的にLEDのライトであれば、電池消費量も少なく明るいので十分だ。
手で持つタイプより、やはり頭に装着できるタイプのほうがはるかに便利である。時間計算が狂い、夜暗闇の中を一人遍路道で歩かなければいけないことも出てくる場合がある。そのときは、やはり両手が空いているほうが安全だし、地図も見やすい。
私が持っていったのは、700円くらいでホームセンターで購入した3段階の明るさになり、角度も調節できる、21灯LEDヘッドランプ。単4電池3本で1ヶ月は持ちました。
ここで注意したいのが、電池の種類。他にラジオなどの電池を使用する道具を持っていこうと思っている方は、電池の種類を揃えたほうが、荷物の軽量化につながる。

最後に、最初は恐くてつけようとも思わなかったが、最後的には必須道具として役に立ってくれた耳栓。
旅に慣れてくると、恐さとか安全性よりも、その夜寝て体力回復できるかのほうが、はるかに重要になった。
そして、これなしでは県道沿いなんかで寝れなかった。
耳栓さまさま。

基本装備 その5 -バッグ‐

背中に毎日背負うバックパック。
これもものすごく重要。
ちょっと値段は張っても、きちんとしたバックパックを購入した方が、歩きやすさも肩の痛みも断然違う。
30リットルくらいがちょうど良い大きさではないかと思った。
45リットルの大きなバッグを背負っている猛者もいたが、30リットルを超えると菅笠がかぶれない。

私が使用したのは、Millet Ecrins 30 (1.5kg)。
バックパック
こいつは優れ者だった。今後の旅にも是非愛用したい相棒になった。

まず優れモノ その1
背中に当たる部分についているメッシュ上のベンティレーション機能。
毎日背中にタオルがずぶぬれになるくらい汗をかいたが、これがついているお陰で、背中がベトベトしなかった。
クッション性にも優れていて、背中が痛くなることは全くなかった。

優れモノ その2
肩のストラップ。
クッション性に優れていて、普通のリュックサックとは違う。

優れモノ その3
ウエストベルト。
クッション性に優れていて、しっかりと重さを肩と腰に分散してくれていた。
メッシュもついているので、汗で腰が蒸れることがなかった。

とは言っても、人の体系などにより合うバッグ、合わないバッグ等あるので、一度お店で試されるのが一番よいと思う。
試し方は、「お遍路情報」に書かれていることを参考にされるのが、一番確実だと思う。
(私はそんな面倒くさいことはしていなくて、たまたまネットオークションで落としたこのバッグが良かっただけのことだが…)

基本装備 その6 ‐巡礼用具‐

さて、ようやく四国88ヶ所のメイン(?)お寺の巡拝道具です。

私は、遍路に最低必要な衣装を四国お遍路.comで事前に購入して臨みましたが、やはり1番札所霊山寺で購入する人も多いようです。
事前に購入するメリットは、やはり旅に向けて巡拝道具にも下準備ができるということです。

私がまず事前にネットで購入したのは、
・ 笈(おい)づる(白衣(びゃくえ)の袖なし) 1,600円
・ 鈴つき金剛杖 1,000円
・ 菅笠(中) 1,500円
・ 山谷(さんや)袋 (頭陀(ずだ)袋) 1,000円
・ 納め札 200枚 100円
です。
それからホームセンターに行って、
・ 線香
・ ろうそく
を買い足しました。

これらに、以下の下準備を施しました。
・ 笈づる ‐バックパックの肩ストラップが当たる部分に肩パッドを縫い付けました。
笈づるパッド
・ 金剛杖 ‐お遍路情報さんに掲載されているとおり、反射テープを5枚まきつけ、ロープでグリップをつけました。
お杖さん
・ 菅笠 ‐同じく五徳をロープで補強し、ヒモをきちんと取り付け、反射テープを2枚前と後ろに貼り付けました。
菅笠
・ 納め札 ‐自分の住所(最近は、住所全部まで書かずに町名で止める人が増えているようです。)、名前を20枚くらい書いておきました。日付に関しては、お寺に納めるものは私は吉日で済ませました。

基本装備 その7 ‐まとめ‐

基本的に、お遍路情報さんで、見ていただければ、こんな装備のカテゴリーは要らないだろうけれど、一応実践者の記録として。

最初からの装備。
・ 半そで肌着 1枚
・ 半そでTシャツ 1枚
・ 首に巻くタオル 1枚
・ コットンのズボン 1枚
・ 下着&5本指靴下
・ ナイキのスニーカー
・ 肩パッド付笈づる
・ 菅笠
・ グリップ付金剛杖
・ 頭陀袋 (キャッシュカード、クレジットカード、保険証、免許証、財布(荷物削減のため、コイン入れに札も入れて使用)、携帯電話、ひとり歩き地図にガイドブックの地図をはさんだもの、納め札、ペン、納める浄財5円玉10枚、水の500mlペットボトル、スナック)

最初からの持ちもの。
・ テント
・ 寝袋
・ 銀マット
・ 雨具用ポンチョ
・ 菅傘用カバー
・ 着替え(下着・靴下 各2枚づつ、即乾性半そでTシャツ1枚、半そで肌着1枚、長袖シャツ1枚、白ズボン1枚、寝巻き用フリースパンツ1枚、ウィンドブレーカー1枚)
・ 替えのタオル 1枚
・ 薬(湿布などの応急用)一式
・ トイレットペーパー 1ロール
・ 洗面セット(洗顔フォーム小1本、歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、コンタクトレンズ用洗剤、コンタクトレンズケース)
・ 身の回り品(ウェットティッシュ、ハンドクリーム、リップクリーム、つめきり、毛抜き、手鏡、日焼け止め)
・ メガネケースに入ったメガネ
・ ヘッドランプ
・ 単四電池 12本
・ 多機能アーミーナイフ
・ 常備薬(甲状腺を過去に切除しているので、、毎日飲まないといけない甲状腺ホルモン薬40日分)
・ 常備食料(ソイジョイ、カロリーメイトなどトータル3日分くらい)
・ 線香・ろうそく・ライター
・ ロープ5mほど
・ 携帯電話の充電器
・ グラノラとドライフルーツを混ぜたもの
・ 箸とスプーン
・ 針と糸
・ 45リットルのゴミ袋 2枚
・ 家の鍵
・ iPodとアダプター
・ 日記を書くための小さなノートとペン
・ 洗濯ばさみ 6個
・ 洗濯洗剤 4パック(洗濯機は必ずと言って良いほど宿についているが、洗濯洗剤はお接待で置いていてくれているところと、そうでなく、一すくい50円というちょっとそれは高いんじゃない?という値段を取るところまで様々である。宿に一切泊まらない人は、コインランドリーを使用していた。(最近のものは、洗剤が自動で投入されるものが多いみたいなので、その場合も洗剤は不要だろう。でも、コインランドリーもそんなにいっぱいあったわけではない。)ただし、野宿の猛者は、道の駅などで洗濯を手洗いして、移動中などに乾燥させていたようだ。)

第1回目(1週間目)に、重さに負けてゆうパックで送り返したもの。
・ 長袖シャツ1枚、寝巻き用フリースパンツ1枚
・ 洗濯ばさみ 4個
・ 洗濯洗剤 4パック
・ 手鏡
・ 日記を書くための小さなノートとペン
・ 応急手当用のアンダーラップ (後に後悔する)
・ 単四電池 8本
・ iPodとアダプター

第2回目(冬装備への変更時)送り返したもの。
・ 即乾性半そでTシャツ 1枚
・ 半そで肌着 2枚
・ 白ズボン 1枚 (このナイロンの白ズボンは、汚れは目立つし吸水性も悪いし最悪だった。)
・ メガネケース

途中買い足したものなど。
・ 消耗品 (常備食料や応急手当用品など)
・ 経本 (2日目)
・ 汗止め用の手ぬぐい(1週目)
・ 耳栓
・ 輪袈裟
・ 鉛筆 1本
・ ペン 1本
・ 耳かき 1本
・ ネコのえさ
・ 使い捨てカイロ
・ ヒートテック下着 2枚
・ マイクロフリースブランケット 1枚
・ マイクロフリースジャケット 1枚
・ 靴下 2足
・ 手袋
・ ネックウォーマー
・ 温かい靴下
・ 常備薬
・ iPodとアダプター(一度は、甘えるな、とつき返したiPodですが、やはり私には音楽は必要でした。)

これら全てのものを、防水とコンパクト化を兼ねて、ジップロックの袋に小分けに詰めて装備完成。

重量約12キロ。

基本装備 その8 ‐番外編‐

もう一つだけ、重要なこと。
ゆうちょ銀行の口座を事前に作っておくこと。

四国のコンビニには、まだまだATMが設置されていない場所も多かった。
コンビニそのものがない場所なども多かったので、一番役に立ったのが郵便局だった。
郵便局・簡易局は、どんなに小さな町にでもあった。
ただ、大きな都市でない限り土日はATMすら使えないので、注意。

ゆうちょ銀行の口座がないと、大きい額を持ち歩くことになる場合もあるので、野宿では精神衛生上良くないと思う。
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